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2008年2月26日 (火)

骨董測時器

美しい木彫りの台座に挟まれた、
ガラス製の器。

その、ほのかに温かい器を傾けると、
ガラスの中で、聞き取れないほど
僅かな音をたてて、

海岸色の砂が、サラサラと
下に流れてく。

高級品の威圧感も、
心を追い立てる、正確さも、

不安を煽る秒針の音もなく、

静かに、ただ静かに、
時の流れを魅せる。

それは、とても廉価な、砂時計。

いまや、誰も見向きもしない、
忘れ去られた、砂時計。

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2008年2月 9日 (土)

雪還る空

たとえ、空がどんよりと、
灰色の手をひろげていても、

降りてくる雪は、いつだって透明。

美しい結晶の集合は、
いずれ、ほどけて、空へと還る。

たとえ、気分が曇っていても、
外にでる言葉は、いつだって透明。

そういう自分で、いられたら、

心の氷も、いずれは、とける。

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